映画「地獄の黙示録」(劇場公開版) |
新宿のシネマート新宿でデジタルになった「地獄の黙示録」を見てきました。
また、今回の「地獄の黙示録」は当時公開時の劇場公開版と言う事で、大変に楽しみにしていました。
実は、5年位前に、吉祥寺の映画館で爆音上映していたので見たいと思っていたのですが、時間の関係で見に行けず、確かその時、「地獄の黙示録」の中でかかる「ワルキューレ」の権利問題上、最後のフィルム上映と言われていたので、「地獄の黙示録」をスクリーンで見る事は出来ないかと思っていたのですが、今回のデジタル変換によりの劇場公開は私にとって、唸る程の上映でした。
私にとって再度スクリーンで見たかった1本。
少々マニアックな事を言うのなら劇場公開版には、当時70mmのオペラ版、35㎜の通常版があり、DVDになると、特別編になる。
長い事、劇場公開版を見る事はなかったので、私的には本当にこの上映が嬉しかった。
で、本作品、見終わった後に分かりましたが、70mm版のオペラ版をデジタルにしたみたいです。
オペラ版を見る事は、中学生以来の事態であり本当に今回の上映は嬉しさでいっぱいです。
ちなみに、特別編の方も、良く出来ていて、あれはあれで良いのですが、フランス人との食事のシーンはやっぱいりませんね。ヘリコプターの中で女性と寝るシーンに関しては、あっても別にいいのかもしれません。
ま、特別編が出てしまうと、ずーと特別編ばかりになってしまう事には少々私的には怪訝があるので、今回のデジタル版は本当にこれはこれでソフト化して欲しいです。
ちなみに余談ですが、「エイリアン2」の特別編は良いと思いますが、ウィリアム・フリードキン監督の「恐怖の報酬」は、特別編と言うかディレクターズ版は、本当に面白くなく、あれこそ劇場上映版がみたいです。
話を戻して、「地獄の黙示録」ですが、この映画も見る年代で大きく見方や感じ方が変わるので、やはりいい作品なんでしょう。
コッポラの監督作品では「ゴットファーザー」より、、「地獄の黙示録」の方が私的には好きです。(勿論、微妙な差ですよ)
オープンニングの「ジ・エンド」から始まるあのラッシュから本当に自身がそそります。
ちなみに、、「地獄の黙示録」ですが、当時、
有楽座の先行上映(全指定、入れ替え制)でB席で70mm版を見て、新宿プラザで、D150で見て、テアトル東京のシネラマで見て(この時、奮発して指定席に座りました)で、新宿文化シネマ2で35mm版を見ました。
で、今回のシネマート新宿さんは、元は新宿文化シネマ2であり、今回同じ劇場で、、「地獄の黙示録」を数年後に見直したことになるもの私には感無量です。
また、新宿プラザで見た時は、、「地獄の黙示録」を見てから新宿ミラノ座でスピルバークの「1941」を見たので、対照的な戦争映画ではありましたが、当時の感想としては、、「地獄の黙示録」は戦争は怖いモノだ、「1941」では戦争は馬鹿馬鹿しいモノと教えて貰った気がしました。
しかし、今見ても面白く1800円は安いよな・・・
今回は、そこそこスクリーンの大きな映画館で見れて本当にラッキーでした。
当時の配給元が日本レラルドさんだったので、独立系の配給会社モノは、なかなかリバイバルやソフト化が難しいので、今回の上映に関しては、配給会社も映画館もよくやってくれました。
また、何処かで上映されれば見たいな・・・・
これで、本当にあと大きなスクリーンでどうしても見たい作品は「ジョーズ」のみとなりました。
上映中
PS
今回の上映で、ひとつだけ難を言うと、シネマート新宿さん、予告なしで上映しましたが、遅れてくる人が結構いたので、マーティン・シーンが「サイゴンか、おれはまだサイゴンにいる」と言う台詞の所まで、結構イライラしたな・・・・出来れば3分でも予告編をやって上映して欲しいな・・・・
コンゴ川上流で消息を絶った、象牙商人のクルツという人物を探しに、商社から依頼を受けたマーロウが数人の部下と船でコンゴ川を遡ります。色々な事に遭遇しながらも、マーロウ一行はクルツのキャンプに近づくとが出来ました。
クルツのキャンプには、彼を信望するロシア人や原住民いたりで王国化していました。マーロウと面会したクルツは「恐怖、恐怖だ」と謎の言葉を残して・・・。
高校生時代に読んで余りの難しさに辟易したものでしたが、今なら十分分かると思うので、再読にチャレンジしてみようかな?
コッポラは、この小説の舞台をベトナムにして映画化しました。映画と同じエピソードが多々あります。映画の最後で、カーツ大佐の持つ闇の奥を覗いてしまったウィラード大尉のその後がどうなってしまったのか、気になりますね。
「闇の奥」と言う小説は知りませんでした。
読んでみたいですね。
私にとって「地獄の黙示録」は自身の生涯の観た作品のベスト10に入る程好きです。
本作品、賛否両論な作品ですが、前半、後半を通して、戦場の中の地獄や恐怖、また結局、戦争を起こせば、良いも悪いもない的な要素が通して表現されていて、ロードショー当時は中学1年生の終わりだったのですが、先行全席指定席と言う企画だけに惚れて見に行ったのですが、凄い衝撃を受けた作品です。
ウィラード大佐はどうなったのでしょうね。
また、あの村と言う国と言うか、あの人たちもその後どうなったのか気になるところです。
「地獄の黙示録」のロケを撮り上げたドキュメンタリー映画がありましたが、再度、あれも見たいですね。