新文芸坐で「太陽を盗んだ男」「ときめきに死す」の2本立 |
新文芸坐で祝・沢田研二デビュー50年 ジュリー ~ MY LOVE ~の一環で「太陽を盗んだ男」「ときめきに死す」の2本立を見てきました。
「太陽を盗んだ男」のスクリーン上映は、何度もチャンスが有りながらなかなか見る事が出来なかったので、今回はかなり気合を入れて見に行きました。
まず、「ときめきに死す」が同時と言うのにちょっと腰が引けましたが・・・
しかし、2本ともフィルム上映で大変に嬉しかった。
しかし、人間はおかしなもので、当時はフィルムの傷が嫌で出来る限りロードショーで見る事を心掛けていたり、テレビ放映の日本語吹替えが嫌だったり、しかし、これが今では両方とも懐かしいからおかしなもの・・・・
「太陽を盗んだ男」
私的には、日本映画史上10本の中に入る秀作だと思っています。
当時は、ジュリーファンだった友人が、ロードショーで見てきて、あまりにも絶賛するので、それがうざったく意地でもロードショーには行かず、その後本作品が評価された事から、3番館落ちで見たのが最初です。
当時は、「金田一耕介の冒険」と2本立で中野武蔵野館で見たのが初見で、スクリーンで本作品を見るのもそれ以来になります。
ビデオやDVDで何度も見返しましたが、こうしてまたスクリーンで見るのも凄く新鮮です。
本作品、カルト的な映画として色々な情報をあるので、その情報をなどを頭に入れて見直すとまたこれも一味違います。
で、私ネタなのですが、ジュリー扮する城戸誠の家の屋上が、後に私の友人が引っ越しした引っ越し先の屋上で、当時は全く気が付きませんでした(今は取り壊されてビルはありません)。
気がついていたら、屋上に行ったんだけどね・・・・
サントラも印象的で、私当時のカセットテープを今でも持っています。
また、新劇場版エヴァンゲリオンでも、「太陽を盗んだ男」のサントラが使用されるほど、やはり、本作品からインスパイアされたり、信者は多い。
しかし、2時間20分もあるように感じないのがこの映画の凄い所、当時、この映画の撮影に遊びにきていた松田優作さんが、長谷川監督に、「こんな凄い映画、次は僕に依頼してくださいよ」と言わせたのだからこれも凄い話です。
毎度言うようですが、長い助監督が有り、「青春の殺人者」で衝撃的なデビューを飾り、本作品と、たった2本しか映画を監督していない事が悔やまれるな・・・・
長谷川監督の作品を今からでも遅くないのでもっと見たいな・・・
「ときめきに死す」
実は、朝1回目が「太陽を盗んだ男」で次に本作品の上映だったので、森田監督には申し訳ないと思うけど、本作品は見ないで帰ろうかと思っていたのですが、しかし、今見直してみたら良くなるかもしれないのと、時間が有ったので、見る事にしました。
本作品は、当時、ロードショーで渋谷東急で見たと思います。
当時見た感想は、「家族ゲーム」で期待された森田芳光監督の次回作品で、私自身も大変に期待してみたのですが・・・
訳が分からないと当時は思っていて、森田芳光監督の駄作として今の今まで捉えてきましたが、今回見直ししましたが、やはり、森田芳光監督の駄作でしたな・・・感想は変わりません・・・・
あえて沢田研二が主演する事もなかったと思うし、杉浦直樹さんは、この頃から多分薄かったのでしょう、凄い髪の分け方で、若い頃の樋口可南子さんが出ている位しか褒めようがないよな・・・
あと、今回初めて気が付きましたが、「お葬式」「マルサの女」などでブレーク前の宮本信子さんが出ている。
当時は気が付きませんでした。
ま、森田監督らしさもある演出でしたが、やはり、本作品は2時間長く感じました・・・・
「新文芸坐」
毎度そうですが、1回目から予定通り映画が上映されません。
今の名画座は本当に親切になったな・・・・
2本立だと、みんな外から飲み物や食べ物を買ってきますが、あえて、名画座だからこそ、劇場で買わないと、運営が大変だろうなと思います。