ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦 |
トム・クルーズの「ワルキューレ」、先日公開の「ヒトラーへの285枚の葉書」、私たちの知らない太平洋戦争の裏側、そして事実が公開されていますが、本作品も、1942年に、チェコ・プラハで起こったナチス親衛隊大将ラインハルト・ハイドリヒ暗殺事件の模様を描いた作品で、戦争の知らない私たちには大変に衝撃的な内容でした。
勿論、事実な話ですので、怒りや目をふさぎたくなるシーンもあります。
日本も含めて本当に、太平洋戦争とは、意味が有ったのか・・・・
敵、味方関係がなく、亡くなった全員の死に意味が有ったのか、神が本当にいるのなら、どうしてドイツはあれだけの侵攻が出来たのか・・・・
本当の正義の為に命をかける人、仲間なのに人を裏切る人、国に惑わされている人、当時の色々な人たちの感情などがよく出ていて、大変に素晴らしい映画でした。
映画として言えば、前半は淡々と話が進むだけなのですが、後半は、大変に緊迫感があり、ついつい見ているこちらにも体に力が入りました。
そして、「ワルキューレ」、「ヒトラーへの285枚の葉書」、本作品である「ハイドリヒを撃て!」最後は、心の中で「ちくしょ」と叫んでしまいます。
本作品3回目の映画化になりますが、過去の「死刑執行人もまた死す」(1943)「暁の七人」(1975)を見たくなります。
8月12日公開
決定的な場面で、カチカチと空しい音だけで弾の出ないマシンガン。
水攻めのシーンで伝わってくる寒さ冷たさ。お互いの頭に銃を押し付ける絶望感。埋もれてしまった名作ですね。T・ボトムズの絶頂期でしたね。
ここ最近、第二次世界大戦時のドイツモノの真実映画は、見ていて面白いです(誤解される言い方ですが)。
是非、「死刑執行人もまた死す」「暁の七人」を探してみたいですね。