パリよ、永遠に |
少々脚色された話らしいですが、第二次世界大戦のドイツ軍がフランスのパリを占領する際に、こんな事情が有ったなんて知らなかったので、映画の出来は別としても、大変に有益な映画でした。
例えば、同じ第二次世界大戦のアメリカの日本本土の攻撃にしたって、歴史的な建造物の破壊、街の中心部など、破壊せずに戦争が行われていた事に、子供の頃少々疑問が有ったのですが(日劇などは破壊されていない)
パリはもしかすると、大惨事だったかもしれませんね・・・・
映画の方は、ほぼ二人芝居と言って良い位、二人の密会と言うか、中立な立場のスウェーデン総領事と、攻撃を任されているドイツ軍将校のやり取りが地味に続きます。
戦争映画にジャンルされていようが、映画の中では、派手なシーンなど無く、延々に二人のやりとりだけが続きます。
ま、ジャンルにすれば、人間ドラマでしょうか、しかし、我々戦争の知らない人には、当時のドイツ軍のイメージも変わってくるかな・・・・
監督さんは、「ブリキの太鼓」で有名なフォルカー・シュレンドルフ監督ですね。
お話が終わり、現在のフランス・パリの風景が出てきますが、思わず映画の内容を知ると、ホッとさせられるエンディングでした。
3月7日公開