ザ・ファイター |
映画館が若干普通に戻りつつあるので、今月より映画を観る事を再開する事にしました。
私のようにレイトショウによく出掛ける人にとって、レイトショウはしばらく各館自粛なのは、痛いですが、それは仕方がない事です。
ま、私にとって「映画」を観る事は、生活そのものなので、今月からまた再開する事にしました。
この映画、大変に素晴らしかったです。
しかし、この「ファイター」を、単なる「ボクシング」映画、「ロッキー」のような映画だと描いてみると、肩透かしをくらいます。
この映画には「エンターテイメント性」もなければ「アメリカンドーム」もありません。
あるボクシング一家のドキュメンタリーと言った方が良いですか、ヒューマンドラマです。
決して派手さはありませんが、転落しいく兄、本当の家族愛を忘れてしまった母、その狭間で、身動きできない弟・・・そして、弟に出来た恋人の出現、この家族の生き方に疑問を持つ、まわりの人達により、弟は、本来持つ力を戻し、次第に崩された家族の絆が、徐々に回復していくさまを淡々と映画は進みます。
主演者全員にアカデミー賞を上げても良い位、素晴らしい演技。
「英国王のスピーチ」より、この「ファイター」にアカデミー賞をあげたかったな・・・
この映画、頭をからっぽにして観る事をお勧めします。